館で繰り広げられる推理ゲーム

バスカヴィル館で起こる連続殺人

それは探偵のために開催される

実際に殺人が行われる推理ゲーム。

参加者の凛子は生き残るために

探偵に謎を解かせようと奮闘するが

次々と予想外の出来事が発生してしまう。

犯人・探偵・真犯人・黒幕

果たして誰なのか。

【奇岩館の殺人】の続編!

まず最初に。

私は本作が【奇岩館の殺人】の続編だと

気付かずに購入し、普通に読み進めていました。

あれ?こんな設定、前にも読んだような……

まあ似たような作品はたくさんあるか。

ん?登場人物の設定も似てるなぁ。

ここまで似てたらさすがに問題になるんじゃない?

なんて思い、調べてみたら続編でした。

前作を読んでから時間が経ってしまったとはいえ

気づかずに読んでしまっていた自分が恥ずかしいです。

完全に記憶から消えておりました。

今思えば

前作の最後は続編がありそうな終わり方でしたね。

ぜひ読んでいない方は

【奇岩館の殺人】も読んでみてください。

読んだ感想 ※ネタバレなし

本作は

キャスト役の凛子運営側の袋小路

二つの視点で構成されています。

探偵遊戯の表と裏がそれぞれ楽しめる作品です。

キャスト側の凛子は

本来のシナリオ通りに犯人役として

殺人を実行していきます。

そんな中、予定していない

人物の遺体が・・・。

つまり、凛子のほかに

何者かが別の目的の為に

殺人を犯している

凛子以外に真犯人がいるということ。

真犯人が誰なのか。

目的は何なのか。

さらに黒幕の存在もチラチラ・・・。

運営側の袋小路は

シナリオの進行、裏方の管理、トラブル対応など

裏側の部分が描かれています。

ほぼトラブル対応に追われていましたが・・・。

こちらも予定外の殺人が起きだしてから

かなりパニック。

袋小路をはじめ、シナリオを作ったライターや他の部下たちもバタバタです。

このドタバタが面白さのポイントの一つ

かもしれません。

運営側からすれば

シナリオにない人物が殺害されたらそりゃパニックですよね。

さらに高圧的な上司頼りないライターと部下たち。

一般企業と変わりない中間管理職の苦悩があり

袋小路に同情や共感できる部分がありました。

そして運営側にも予期せぬ人物が・・・。

本部側の視察?いったい誰だろう。

最後に

最後まで読んで頂きありがとうございます。

いかがでしたでしょうか。

なんかまだ続編がありそうな雰囲気もありますね。

続編にあたる作品ではありますが

いきなり本作を読んでも楽しめるかなとは思います。

実際、私も前作の内容が

ほとんど抜けてしまっている状態で読んだので笑

もちろん、前作の奇岩館の殺人を読んでからの方が

より楽しめるのでおすすめですけども。

最近はなかなか本を読む時間が確保できず

ストックが溜まってきております。

頑張って読んでいこう。