特許に関するスペシャリスト
特許侵害専門の法律事務所〈ミスルトウ特許法律事務所〉。
弁理士の大鳳未来と事務所所長の姚愁林の二人が
特許侵害に関するあらゆる事件を解決していきます。
いわゆるリーガルミステリー小説ってやつです。
2022年「このミステリーがすごい」大賞
シリーズ第一作〈特許やぶりの女王 弁理士・大鳳未来〉が
このミス大賞受賞作ということで、なんとなく購入。
「まあ、受賞作だからきっと面白いんだろう」
くらいの軽い気持ちで、手に取りました。
正直、リーガルミステリーはあまり好みではなく、
「法律云々はよくわからないな~」と感じていたので、手を出していませんでした。
しかし、結果的に続編の2作品も読破しました。さすがこのミス大賞受賞作!
弁理士?弁護士じゃなくて? 読んだ感想 ※ネタバレなし
そもそも弁理士って何?と最初に思いました。
簡単に言うと特許に関するスペシャリストだそうです。
一般的なリーガルミステリーとの違いとして
特許に関することに焦点を当てているのが、この作品の
面白いところかなと思います。
主人公である大鳳未来と姚愁林のキャラクターも活きていて、
未来は、強引で強気な感じがすごくかっこいい。
姚は、知的であり、なんというか最強感?みたいなものを感じます。
ただ姚は出番は少なめな気がするので、今後もっと出番を増やしてほしいですね。
物語の展開は、特許や法律に関する事がでできますが、
ユニークで読みやすく、知識ゼロな私でも
「ほ~なるほどな」とある程度理解できました。
ミステリー要素としても、絶対的に不利な状況からの逆転劇は
非常に爽快で、密室殺人や連続殺人などのいわゆる王道のミステリーとは
また違ったどんでん返しを感じました。
最後に
ここまで読んで頂きありがとうございます。
現在までにシリーズ3作が出ていますので、
「リーガルミステリーは興味ないな」
「法律云々はよくわからない」
といった方も試しに手に取ってみてはいかがでしょうか。
個人的には密室殺人などのベタな作品の方が好きではありますが、
たまには違うジャンルを読むことで
作品を読んだ時の感じ方や考え方にも変化があるかもしれませんし
単純に知識として勉強になります。
今後は好きなジャンルをメインで読みつつ
気分転換くらいの気持ちで
こういったジャンルのミステリーも読んでいこうと思います。