余命宣告された人達が集まる「館」ミステリー

探偵業を営む七隈と助手の律は、

余命宣告された人々が集まる交流会に招かれた。

しかし、翌朝参加者の1人が

不審な死を遂げてしまう。

自然死か殺人か

余命宣告された人間を

わざわざ殺す必要があるのか。

七隈たちは調査を進めるが、

物語は予想外の展開へ。

第23回「このミス大賞」文庫グランプリ!

最近は

【このミス大賞】

が目に入ると、とりあえず読むようにしています。

だって選ばれているんだから。

面白いはず。たぶん。

少なくとも

読みやすい作品が多いかなと感じています。

さて、作者の香坂鮪さんは

本作がデビュー作だそうです。

本作の特徴として、

【定番の館モノ】

【よくあるクローズドサークル(天候などにより閉ざされた空間)にはなっていない】

【被害者が余命宣告を受けている】

※病気でいつ死んでもおかしくない。犯人からすると殺す動機がない。

などがあります。

定番に違った味を加えたことにより

良い意味で裏切られました。

タイトル回収でゾワッ! 読んだ感想 ※ネタバレなし

【館モノ】のミステリーは

何冊か読んだ事がありますが、なかなかない展開でした。

どんでん返し度はかなり高めだったのではと感じております。

よくどんでん返しが炸裂する時に

文章の横に点々? 

(文章を強調?なんていうのだろう?)

がよくあると思うのですが、本作はなし。

なのでさらーっと読んでいて、

急にひっくり返されました。

???が頭の中を駆け巡ります。

物語は探偵役の七隈と助手の律

1人目の犠牲者が出てから捜査を進めていきます。

そして最初の衝撃は2人目の犠牲者が出るシーン。

嘘でしょ。この後どうなるの。

展開もそうですが、被害者の正体など、驚きの連続でした。

点々いるでしょ点々。

もうずっと騙されっぱなしです。

終盤からは、

犯人の正体や動機などが明かされ、事件解決。

では終わらない。

1番最後のシーンは少しゾワッとしました。

まさにタイトル回収。

読後の最初に出た言葉が

「お〜」

という情けない声でした。

私のポンコツ推理など何の意味もなく、

今回も騙されて終了です。

最後に

ここまで読んで頂きありがとうございます。

デビュー作から

いきなり【どんでん返し】をいただいた

香坂鮪さんには今後も期待したいです。

王道のミステリーを読むのももちろん面白いのですが、

本作の様な

違った趣向を凝らした作品も

定期的に今後も出会っていきたいです。

「いつも王道の作品ばかり読んでいるな」

という方はぜひ読んでみてほしいです。

あと、糖尿病には気を付けましょう。 健康第一!