飛行船〈ジェリーフィッシュ〉で連続殺人

特殊技術により開発された小型飛行船〈ジェリーフィッシュ〉。

技術開発メンバー6人は新型ジェリーフィッシュの最終確認試験に臨んでいた。

その最中にメンバーの一人が変死し、さらに試験機が雪山に不時着してしまう。

脱出不可能のなか、次々と犠牲者が・・・ 

マリア&漣の掛け合いが面白い

知的で冷静などこかいいかげんな上司マリア

一見、大丈夫か?と思うようなコンビですが、

漣の冷静な分析マリアのひらめきによって、

じわじわと真相に辿り着いていきます。

マリアの強気な性格は個人的に好きです。

あれ?なんでこの人が? 読んだ感想※ネタバレなし

ジェリーフィッシュ内でのメンバー達の様子と

捜査にあたるマリア達の様子が

〈ジェリーフィッシュ〉 〈地上〉

として交互に物語が進んでいきます。

時間軸として、

〈ジェリーフィッシュ〉内で事件が起きる。

その数日後〈地上〉でマリア達が捜査していく。

といった感じです。

わりとこういった物語の進め方は

どんでん返しされることが多い気がしますね。

各章の間に〈インタールド〉があり

ある人物の過去の回想があります。

最初は何の話だろうくらいに読んでいましたが

だんだんとジェリーフィッシュの事件と繋がっていきだすと

ページを捲っていくのが楽しくなっていきました。

ミステリー初心者にもおすすめしたい

私もミステリーを読み始めてそんなに長くはないですが、十分楽しめました。

作品の舞台が外国ということで

あくまで個人的にですが

登場人物の名前がクリスとかネヴィルとかで

最初少しだけ入ってこなかったです。洋画などをほとんど見ない私が悪いです(笑)。

と言ってもすぐに慣れたので全く問題はなし。

この作品は21世紀の「そして誰もいなくなった」といわれているそうです。

※アガサ・クリスティー著

私は読んでいませんがミステリー好きは知らない人はいない作品です。

ミステリー初心者ミステリー小説歴が長い方でも

楽しめる作品だと思います。

ちなみに〈マリア&漣〉シリーズとして何作品かあるようです。

ぜひ次の作品も読んでみたいです。

最後に

ここまで読んでくださってありがとうございました。

やはり、閉ざされた空間で起きる連続殺人事件というのは

面白いですね。

次は誰が?とかこの人が犯人か?とか

予想しながら読んでいると

時間も忘れてさくさく読み進めてしまいます。

そしてちゃんと騙される・・・。

次は【ブルーローズは眠らない】

という作品がシリーズ第二弾だそうです。

帯を見た感じ、密室連続殺人の文字が・・・。

期待しかありません。

作品の内容ではなく帯の文言にいろんな意味で騙されることが

多いのですが、この〈マリア&漣〉シリーズは今後も読んでいこうと思います。