パン屋で起こる日常系ミステリー
大阪府豊中市にあるパン屋ノスティモ。
そこで働く漫画家志望の大学生市倉小春は
身の回りで起こる様々な謎を解き明かす。
【このミステリーがすごい!】大賞受賞作
出ました!このミス大賞!
文庫グランプリ受賞作の2冊は読破しましたが
今回は大賞作品です。
期待大ですね。
おそらくタイトルから察するに
さすがに殺人事件は起こらないでしょう!
ちなみに、作者の土屋うさぎさんは漫画家でもあるそうです。
「パンとは心だ」 読んだ感想 ※ネタバレなし
本作は第1章から第5章の
5つの物語で構成されています。
パンのクープができない同僚の隠された理由。
常連客が被害にあったひったくりの犯人捜し。
30年前の思い出のカレーパン探し。 等々。
ノスティモで起きるちょっとした事件を
主人公の小春がするどい洞察力で
謎を解き明かしていきます。
小春さん・・・
ミステリー系の作品書けば
きっと受賞できるよ。
と思いました。
終盤に小春の秘密?が明かされた時
「あ~なるほどな」
と五つの物語に盛り込まれた伏線を回収。
ただまあなんというか……
平和な作品。タイトル通りです。
正直、個人的には
5つの物語の登場人物や内容が
絡み合って驚きの展開に!
みたいな感じの方が好みでしたが・・・。
連続殺人や密室殺人、こんなトリックを使って犯人は・・・
みたいなものがあんまり好きじゃない
というかたにはオススメかもしれません。
登場人物は個性的で
魅力あるキャラクターが多く
各章を盛り上げてくれます。
特にレナ先輩。
すこーし問題児っぽいですが
なんやかんや、みんなから愛されているという。
こんな先輩がいたら楽しいだろうなと思いました。
最後に
ここまで読んで頂きありがとうございます。
とても平和な作品でした。
ミステリー=殺人事件
なんて偉そうに思っていましたが
これはこれで、ありだと思います。
特にあまりミステリーを読んだことないという方にも
非常に読みやすい内容ですし、
ちゃんと伏線回収もあるので
楽しめるのではと思います。
まあ好みは人それぞれですからね。
せっかくなら様々なジャンルの作品を読んだ方が
楽しいですし。
とりあえず私はお腹が空いてきたので
近所のパン屋に行ってみようと思います。
カレーパン食べよう。